日記:2024年1月中旬

1月13日(土)

共通テストのため大学にこの週末は大学に入れない。 6時からつどいの会議なので5時40分にアラームを設定して安心して作業をしていたら、午前の5時40分に設定していたので遅刻した。すいません

1月14日(日)

藤田『ホワイトヘッドの問題について』第7節を読んだ。MA_{aleph_1}を仮定すればサイズaleph_1のWhitehead群だが自由群でないものが存在することの証明を追った。 これで一通りこの文献は読み終わった。短い文献はちゃんと読み終わらせることができてよい。

1月15日(月)

海外の学会の参加のため、参加費を銀行で送金。そのための住所変更のための住民票の写しをもらう手続きがあって疲れた。 神戸集合論学生セミナーに参加。位相と様相論理の話、面白そうだなあと思った。 今日は実家に帰った。

1月16日(火)

疲れていて何もできず。

1月17日(水)

区役所に行って自立支援の延長を行った。えらい。 チェコに行くためのレンタルポケットWi-Fiやホテルの予約などをした。 チェコの研究集会のスライド (10日後開始)のスライドをようやく作り始めた。

1月18日(木)

指導教員とミーティングした。cccのfsiで今考えている原理を強制できるかということを議論した。 Whitehead群のセミナー第3回だった。

1月19日(金)

海外に行くための事務仕事をいくつかした。 cccのfsiでぱっと思いつく候補では今考えている原理を強制できないことがわかった。 前から読もうと思っていたBorel conjecture and dual Borel Conjectureを読み始めることにした。

日記:2024年1月上旬

2024年は日記をつけていこうと思います。

おまけ(?)で12月30日と31日の日記も書いちゃいます。

2023年12月30日(土)

最近読んでいる藤田の『ホワイトヘッドの問題』。今日はサイゼリヤで第3節を読み終えた。 特に、特に(B, Z)群の話とシュタインの定理(可算なホワイトヘッド群は自由)を読んだ。 まだ消化不足かも。

夕方からすうがく徒のつどいの会議。人をleadする経験があまりないので意思決定など難しい。 しかし、運営の人々が活発に動いてくれて、良い会になりそう。

夜に『プログラミングRust』の第4章『所有権と移動』を読んだ。

2023年12月31日(日)

親に帰ってきたら、と言われたので、帰省した。といっても同じ市内である。

電波通信の「ウリソーン普遍空間の構成」という記事を読み始める。

concious4410.hatenablog.com

3節のKatětov写像に関する部分を3割ぐらい読んだ。Katětov写像の概念がいきなり登場してなんじゃこりゃとなるが、徐々に重要性がわかってくるのが面白い。

2024年1月1日(月)

実家には1日しか留まらず、アパートに戻ってきた。親がいろいろと食べ物などを持たせてくれた。

夜に『プログラミングRust』の第5章「参照」を読んだ。 プログラマの代わりにコンパイラがチェックする思想は良いと思った。理論的背景には線形型システムというものがあるそうだが、そこまでは解説してくれないので、だいたいこういう感じでコンパイラがちゃんと悪いコードをチェックしてくれますよーということは学べた。

4章の最後によると『所有権と借用を理解すれば、Rustの学習曲線の最も急な部分を登り終えたことになり、Rustの特徴を利用する準備ができたことになる。』そうである。

2024年1月2日(火)

体調悪めだった。 家で焼肉を食べた。サラダ油がなかったので、バターで焼いた。 『プログラミングRust』第6章「式」を読んだ。 とあるゲームの解析に夢中になってしまって、午前4時くらいまで起きていた。

2024年1月3日(水)

『プログラミングRust』第7章「エラー処理」と第8章「クレートとモジュール」を読んだ。 『ホワイトヘッドの問題』に関して、さらっと書いてあって、まあ出来るんだろうなとこの前は自分でも流した事実があるのだが、ちゃんと確かめようとしたら結構苦戦……。

IELTSの登録をしたので、英語学習のモチベーションが生まれた。久しぶりにSwitchの英検対策ソフトをしっかりやったり、ポッドキャストを聴いたりした。

2024年1月4日(木)

久しぶりに大学に登校! しかし、大学内のコンビニも学食も閉まっていたので、研究室の冷蔵庫に残っているものでお昼ごはんを食べた。 午後からホワイトヘッド群の自主セミナー第1回。

1個分からない行間が残って宿題となった。

2024年1月5日(金)

午前に新年最初の指導教員とのミーティング。数学の話のほか、卒業後の進路の話もした。

今日は午後に胃カメラを撮る予定で朝からの絶食をがんばったのに、1ヶ月以内に熱を出したからというので撮ってもらえなかった。悲しい。

ホワイトヘッド群の分からなかった行間を埋めることができた。

2024年1月6日(土)

すうがく徒のつどいのwebサイトの引き継ぎを行った。 夕方からゲームのハックに夢中になってしまって、今日は数学をできなかった。

2024年1月7日(日)

しんどくて何もできず。

2024年1月8日(月)

すうがく徒のつどいの歴史ページをつくった。

2024年1月9日(火)

ここ最近風邪みたいな症状が長続きするので、内科に行った。

2024年1月10日(水)

ゲームのハックに夢中で徹夜してしまった。

2024年1月11日(木)

午前はWhitehead群のセミナーをした。3節の最後の定理を僕が発表し、4節の内容をサクラさんが発表してくれた。久しぶりに数学ができて感覚を取り戻せた。 午後には指導教員とのミーティングもあった。 研究に関して「今まで考えてた方針だと無理」とわかって「では逆にこういうのが成り立つのでは?」という予想が立って楽しい。

2023年振り返り

振り返り

1月〜3月からはカナダのトロントに行っていた。後半あまり体調よくなかったけど、全体的には友達もできたし色々学べたのでよかったと思う。

今年新しくプレプリントを出した論文は以下:

arxiv.org

今年アクセプトをもらった論文の数は0。悲しい。

この論文について、数学基礎論若手による会 (東京・9月)、日本数学会 (東北・9月)、RIMS (京都・10月)、Asian Logic Conference (中国・10月)で話した。さすがに同じネタで話しすぎて飽きた。

9月に第4回すうがく徒のつどい@オンラインも開催したのであった。9月10月はイベント多すぎで馬鹿みたいに忙しかった。

10月に1週間くらいAsian Logic Conferenceのために中国の天津に行っていた。 こちらも同じく途中から体調を崩してしまった。 ホテルは毎朝豪華なバイキングの朝食が出るし、部屋が1人用の個室なのにバカでかいのが印象的であった。

12月には数学基礎論若手の会に参加するために千葉にも行った。数年ぶりの若手の会はとても楽しかった。

今年は絵を4枚書いた。pixivで見てね!

9月26日から不定期的に後輩のHくんとElementary Embeddings and Algebraのセミナーもしている。今第6回まで行った。

来年やりたいこと

心身に気をつけて色々チャレンジしたい。博論に向けて研究を収斂させていきたい。

余談

はてなブログにAIに記事タイトルをつけてもらう機能がついていたので試した。

神戸大付近のごはん屋

この記事は、ましょさんが企画なさった、「数学徒が紹介するおいしいごはん Advent Calendar 2023」の2日目の記事です。

adventar.org

神戸大学付近のおいしいごはん屋さんを紹介します。

まず述べなければならないのは、神戸大学付近には生協食堂以外全然お店がないということです。ある程度大学から降りれば色々店があります。

神戸大学の生協食堂

大学から近く比較的安価に食べれます。画像には載せているものと別ですが、油淋鶏などの揚げた鶏の系統の食事は結構おいしいです。

pizzeria romana IL VENTO da REMO

(画像なし)

釜で焼き立てのおいしいピザが食べれるお店です。大学から一番近いごはん屋かも? お店のキャパは大きくないので、特にディナーは、予約していくのが良いと思います。

扇屋

大学からそこまで降りずにたどり着けるごはん屋さんです。うどん・そば・丼ぶりなどを提供しています。比較的気軽に行けていいと思います。

山猫軒

ここらは大学からある程度降りなければならないところです。山猫軒は洋食屋さんです。値段帯は1000円〜2000円ぐらいと学生には若干値段がはるところですが、おいしい洋食が食べられます。

RYU-RYU

阪急六甲駅にあるお店です。値段帯は2000円〜3000円ぐらいでちょっと良い食事をしたいときに選ぶといいでしょう。前菜やデザートもついたいい感じのイタリアンの食事が食べられます。

しゅはり

ラーメンやまぜそばなどを提供しているお店です。JR六甲道駅を少し超えたあたりにあります。私の後輩は「食べると脳がバグる」と絶賛していました。

六甲道駅付近にはほかにも色々麺屋さんがあり、どうやら激戦区のようですね (特に、鶏ぱいたん系が多い印象があります)。色々試してみてください。

まとめ

大学〜阪急六甲駅まではお店が少なめですが、それを超えるとたくさんお店があるので、皆さんも色々開拓してみるといいと思います!

Schemeで非決定性を使った、トランプから取り出した2枚が両方とも赤のカードである確率を求めるプログラム

Schemeで非決定性を使い、シャッフルされた、ジョーカーを除いたトランプ(52枚)から2枚同時に取り出してそれが両方とも赤のカードである確率を求めるプログラムを書いてみました。

マクロamb、マクロset-of、関数assertはScheme 入門 18. 非決定性によるものです。

(define fail #f)

(define-syntax amb
  (syntax-rules ()
    ((_) (fail))
    ((_ a) a)
    ((_ a b ...)
     (let ((fail0 fail))
       (call/cc
    (lambda (cc)
      (set! fail
        (lambda ()
          (set! fail fail0)
          (cc (amb b ...))))
      (cc a)))))))

(define-syntax set-of
  (syntax-rules () 
    ((_ s) 
      (let ((acc '())) 
        (amb (let ((v s)) 
               (set! acc (cons v acc)) 
               (fail)) 
             (reverse acc))))))

(define (assert pred)
  (or pred (amb)))

(define (remove-value lst val) (remove (lambda (x) (eq? val x)) lst))

(define (element-in list)
  (let loop ((xs list))
    (if (null? xs)
        (amb)
      (amb (car xs) (loop (cdr xs))))))

(define all_cards (iota 52))
(define (red? card) (= (remainder card 2) 0))
(define (black? card) (= (remainder card 2) 1))

(define (choose-two-cards)
  (let* ((card1 (element-in all_cards)) (card2 (element-in (remove-value all_cards card1))))
    (cons card1 card2)))

(define (redred)
  (let* ((card1 (element-in all_cards)) (card2 (element-in (remove-value all_cards card1))))
    (assert (red? card1))
    (assert (red? card2))
    (cons card1 card2)))

(print (/ (length (set-of (redred))) (length (set-of (choose-two-cards))))) ;; 25 / 102

所望の確率は、ちょっとレシートの裏に計算すれば一般のnに対して求まるんですが、それはご容赦を。

ていうか本当に求めたかったのはシャッフルされた札から2枚ずつカードを引いて、赤と赤の組、赤と黒(順序不同)の組、黒と黒の組にそれぞれ分けて山を作ったとき、それぞれの山の中のカードの数の期待値だったんですが、それを非決定性を使ったプログラムで求めるのは厳しそうだったので断念。

カナダ滞在記 3/10〜3/21

3/10

記事を書いた。

ランダム強制法はKnasterの性質を満たす (The random forcing satisfies the | Mathlog

3/13

最近同じ部屋のJ氏とよく数学の議論をしている。 一緒に何か示せたと思ったら、思わぬところでミスをしていた。

3/14

記事を書いた。

無限Hedetniemiの予想の反例 | Mathlog

3/18

新しいノートを執筆開始。

3/20

最近暖かくなってきていてよい。

ワークショップは一つだけ講演を聴いた。バナッハタルスキ絡みの問題の話。面白かった。

Michael Hrušákに今考えようとしている問題について話したら、それはHrušákたちがすでに(7年前に)解いた問題だったらしい。速攻で解答されてしまった。

3/21

ワークショップの開催中は豪華なスナックが用意されるので良い。

同僚がPTfgの話を聞きたいというので話した。

その流れでPTfgのノートを更新 (→ https://fujidig.github.io/202301-ptfg/ptfg.pdf)

カナダ滞在記 2/26〜3/9

2/26

YouTubeに動画を投稿:

驚きの定理:平面の雲による被覆 - YouTube

パーティをした:

新しいホステルに移ったが、久しぶりに静かな夜を寝れた。

2/27

Jech本のSilverの定理のわからないところを同僚に聞いた。記号の読み方を間違えていた。

ぬいぐるみを買った:

2/28

F氏と夕ご飯にタイ料理屋へ行った:

3/2

研究経過発表会で発表した。 昨日指導教員と議論して得られた反例を早速発表スライドに盛り込むなどしていた。 けど、練習なしで挑んだからあまり喋りがこなれていない感じになっちゃった。

3/4

雪が溶けて横断歩道がびしょびしょになり、渡るのが大変:

新しい研究テーマを始めた。

3/6

別の部屋のJ氏とお互いの研究テーマのことを話すなどした。

3/7

何か新しいことを示せた。同じ部屋のJ氏とそれについて議論を交わした。

3/8

トドロチェビフ先生とライノット先生の前でめっちゃアホな質問してしまった。しかし、これでJech本のわからない行間が埋まった。

PDFを公開した:

可測基数ノート

タイ料理屋に行った。ゆったりとした音楽が流れていたいい感じのところだった:

3/9

同じ部屋のJ氏とトドロチェビフのoscillationの議論をした。これむずい。