ポケモン赤の任意コード実行で「ポケモン言えるかな?」

ポケモンの姿+名前の表示と鳴き声の再生を「ポケモン言えるかな?」の順番で行うプログラムを任意コード実行バグで実行しました。 ポケモン赤で「ポケモン言えるかな?」を実装しました pic.twitter.com/l1b0TwzGLo— でぃぐ(ゲーム用垢) (@fujidig_game) 20…

ポケモン赤でFizzBuzz

ゲームボーイ「ポケモン赤」の任意コード実行バグを使ってFizzBuzzを実装しました。 FizzBuzzとは数字を順に言っていくゲームで、ただし3の倍数ならFizz、5の倍数ならBuzz、3の倍数かつ5の倍数ならFizzBuzzを言うというものです (参考文献 [1])。 ↓これは最…

2021年振り返り

Hausdorff測度とKeislerの定理についての論文のプレプリントを出すなどした充実したM2の期間でした。 発表 点列コンパクト空間の直積,タワーおよび分割 分配数𝔥 ― ブール代数の分配法則と点列コンパクトの直積 ハウスドルフ測度に関する基数不変量 (数学基…

ABC207 D - Congruence Points を行列を使って解く

解説に載っている解法より計算量も悪いし実装も重たいのでアレ。 一般には3点の行き先を決めたら線形変換+平行移動が決まる。 そこで最初の3点の行き先を全部試して、それぞれについてその変換を表す行列を求めてやって、実際にその行列でうまくいくか確か…

GBエミュレータを書き始めた

現実逃避でこんなことを始めてしまいました。 Blargg’s test romsのcpu_instrs.gbの最初の67命令を実行するところまでできました。 次が条件分岐命令 JR z, e なのですが、そのために必要なフラグレジスタの更新を今まで実装した命令にも追加する必要がある…

数学基礎論若手の会2020年度で発表しました

sites.google.com 数学基礎論若手の会2020年度で「ハウスドルフ測度に関する基数不変量」という題で発表しました。 発表スライド: http://www.sic.shibaura-it.ac.jp/~ikegami/wakatenokai2020_goto.pdf S大のY先生やM先生にも聴いてくださって感謝感謝です …

2021年2月前半振り返り

英会話レッスンではアニメ、音楽や漫画の話をしたり住んでいる市の話をしたりなどしている。 Why do you like math? といったことを結構聞かれるのでBecause math needs only pens, paper and our brains. などと答えている。好きな数学者は誰であるかの質問…

2021年1月後半振り返り

この半月は研究はあまり進まず。しかしオンライン英会話レッスンを始めたり、絵を描くのを始めたりした。 1月17日。ソフトウェア基礎論特論のレポートのためにプログラムを組んだ。LTLのモデル検査をするためのオートマトンを作ってそれをGraphvizで出力する…

2021年1月前半振り返り

あけましておめでとうございます。1月ももう半分が過ぎました。この前半を振り返ります。 今年の目標を次の通りです。 論文書きたい! 巨大基数に入門する 総選挙が年内に必ずあるので、野党連合政権の樹立のために応援していく 英語の実力向上もできたらい…

「#.いいねされた数自分の本棚にある本を記載する」の記録

36いいねありがとうございました。 1~10冊目 Baumgartner "Iterated Forcing" 今年の春に研究室セミナーで読んでた記事。第4章の一般化マーティンの公理まで読んだ。反復強制の定義から始めてマーティンの公理の無矛盾性までさくっと進むので、それが読みた…

2020年12月前半

この半月の間にいわば「自分の定理」を証明することができた。とても嬉しい。 12月2日。ハウスドルフ次元0イデアルについて早稲田セミナーで話す。いい感じにアドバイスを貰えてよかった。 12月5日。東山動植物園に行く。なかなかの見応えだった。 12月7日。…

2020年11月振り返り

11月前半はつらいことがあった。 11月3日。つらいことがあった。 11月6日。春から続けていた歯科治療がようやく終了…。 11月8日。名古屋に来てから初めてプールに行った。 11月10日。数学科の自習室に遊びに行く。某Vtuberと会うことなどができた。 11月後半…

2020年10月後半振り返り

この半月間は、集合論において自分で思いついた問題について深く考えることをしていた。 ただテキストを読むだけでなく、自分で問題を解こうとすると数学はとても楽しい。 10月20日。この問題を考えた最初の日。 10月27日。考えていたら矛盾する二つの結果を…

2020年10月前半振り返り

10月1日。研究室セミナー。Galois-Tukeyの圏の話をしてみたら、「圏論の分野は土地勘がないので良いアドバイスはできないけど、話を聞くのならできる」という感じだった (よかった)。 10月1日。風来坊に行った。 10月5日。サクラくんとzoom通話してGalois-Tu…

9月後半振り返り

9月16日。映画インターステラーを見に行く。3時間の映画は長くて疲れた…。 9月17日。理容室に行って髪を切ってもらう。なばなの里とナガシマスパーランドは理容師さんにも英語の先生にもおすすめされたので行ってみたい。 9月20日。渕野先生のIterated Forin…

なぜV上のジェネリックフィルターがあると思ってよいか?

強制法ではよく「上のジェネリックフィルター」をとる.こんなものは実在しないのであるが,ではなぜそれがあると考えて議論してもいいのだろうか. 一つの正当化の方法として,Lévyの反映定理を使うものがある.それを紹介しよう. 以下の命題を例に取ろう…

9月前半振り返り

星取表: 9月4日。研究室セミナー。Abraham "Proper Forcing" 2章を読み終える。次回からBlass "Combinatorial Cardinal Characteristics of the Contnuum"を読んでいく。Abrahamの3章に進まないのはむずくてやる気がしないのが理由で、まあ必要になれば戻っ…

8月後半振り返り

星取表 8月30日。都内数学科学生集合 (通称都数)で発表をする。 8月総会がオンラインで開催されています!!発表者はGさんで、タイトルは『集合論のブール代数値モデルとハイティング代数値モデル』です。#tosuu2020aug pic.twitter.com/HU1TrDZ3lq— 都内数…

8月前半振り返り

星取表 暑い日が多い。 自主ゼミ 8月1日。層・圏・トポスのゼミ第1回。前層の層化をして終わる 8月8日。Cohenの原論文紹介ゼミ。 8月15日。層・圏・トポスのゼミ第2回。層とエタール空間の同値性を途中まで。 Cohenの原論文はいろいろと「理論の最初の論文」…

週刊 MAのモデルを作る #04 ZFCの公理の強制・前編

前回は論理公理がすべて強制されることを示した.今回はZFCの公理が強制されることを示そう. ただし,長くなるのでZFCの公理の強制は2回に分ける. 外延性・分離・対集合・和集合・冪集合公理を今回扱い,無限・置換・選択・整礎性公理は次回扱う. 以下,…

7月後半振り返り

星取表: 週刊MA: 週刊 MAのモデルを作る #03 論理公理の強制 - 理科 やることが多かったので、週刊MAは1回お休みした。 TOEIC講座の進捗が60%を超えた 院生室にたくさん本を持ち込む。 だが、大学のコロナ警戒レベルが上がったのでこれらの本全ては7月25日に…

週刊 MAのモデルを作る #03 論理公理の強制

前回は名称と強制関係を定義して基本性質を見た. 今回は論理公理が強制されることを見よう. ZFCの論理的な公理として以下を採用することにする. ただしそれぞれの全称閉包をとる.すなわち各自由変数についてで縛る. (ただしはの自由変数でないとする) (…

7月前半振り返り

星取表: 研究室ゼミはproper強制の基本性質を見たりしているところ。次回2 step iterationでproperが保たれることを言って春学期は終わりっぽい。あまり進度がよくない。 週刊MAのモデルを作るというシリーズをこのブログで始めた。 7月2日 第0回: 週刊 MAの…

週刊 MAのモデルを作る #02 名称と強制関係の定義

前回までMAの主張とその応用を紹介した. 今回からMAのモデルを作ることを目的に強制法を学んでいく. MAのモデルを作るには反復強制法が必要になり目標が遠いので,連続体仮説の否定の無矛盾性を中間目標としよう. 今回から半順序集合といったら最大元の指…

週刊 MAのモデルを作る #01 MAの応用

第0回 週刊 MAのモデルを作る #00 MA (マーティンの公理)とは何か - 理科 前回はMAの主張を紹介し,が成り立ち,が成り立たないことを証明した. 今回は,MAの応用を2つ紹介する. 命題1 を仮定する. このとき実数全体のどんな非空開集合ものnowhere dense…

週刊 MAのモデルを作る #00 MA (マーティンの公理)とは何か

第0回 週刊 MAのモデルを作る #00 MA (マーティンの公理)とは何か - 理科 第1回 週刊 MAのモデルを作る #01 MAの応用 - 理科 このシリーズ「週刊 MAのモデルを作る」ではマーティンの公理のモデルを作ってその無矛盾性を示すことを目標にする.週刊と銘打っ…

6月後半振り返り

星取表: 英会話スクールに行ったり歯医者に行ったりセミナー準備をしたり授業の課題をしたりでまあまあ忙しい。 でも院生室には平日毎日行って快適に過ごせているのでよい。 セミナーで読む本がAbrahamのProper Forcingというやたら行間がある本になったので…

6月前半振り返り

星取表: 大学のコロナ警戒レベルが下がり、院生室に行けるようになった (ただ自分の机はまだ用意されていない)。また、K研のセミナーはオフラインで行われるようになった。 6月1日。数理情報学基礎論概論1のレポートを提出。f(x)=x^2 + x + 41にxに0以上39以…

5月後半振り返り

星取表: 最近は授業の課題が全然できていなくてまずいなと思っている…。 5月22日。研究室ゼミでMAの無矛盾性を示す。筑波ゼミでminimal walkを使ったAronszajn treeの存在証明について話す。 5月23日。運動エネルギーの極座標表示と球面振り子の運動方程式の…

5月前半振り返り

星取表: 5月2日。自主ゼミで無限集合に入る位相の数について話した。 5月5日。研究室ゼミ。Baumgartnerの1節を読んだ。 5月7日。Twitterでシュワルツ微分という名前が話題になっていたので、カントールの論文にあたるなどしていた。 (https://twitter.com/t_…